Q3.漢方治療と西洋治療を選ぶポイントは?

A3. 一般的に慢性病は漢方治療、急性病は西洋治療。
  もし、何か病気が出始めた時に、最初から漢方薬を飲んだ方が西洋薬より早く治るケースもあると思われますが、その時期、日本人はまず病院に行きますし、それについては私もお勧めします。万一、漢方で見逃すような重い病気があった場合、その症状を漢方薬で抑えてしまったら、その病気の発見を遅らす可能性もあります。
  また、急性の病気を押さえ込む事を主に考えた場合、漢方薬でも早く効くものもありますが、西洋薬の方が優れている場合が多く、それと同じ効果を漢方薬で得ようとした場合、一般的に服用量がかなり多くなり、それに伴い費用もかかるので現実的には、費用対効果の面で西洋薬を選ぶほうが賢明でしょう。
  但し、慢性病の場合は、漢方薬が効果的な面が多くあります。

 

【漢方治療と西洋治療を選ぶポイント】
 ◎病院(西洋治療)で検査を受ける。その後、
 (イ)検査で原因が判明し、西洋治療で短期に治療が完了する場合
   → 漢方の併用も大歓迎ですがお金が掛かるので、西洋治療だけで治す。
 (ロ)検査で原因が判明し、西洋治療で治療が長期に及ぶ場合
   → 内臓機能や免疫力の低下などで、西洋治療だけでは完治に時間がかかったり、
      堂々巡りをしてなかなか治らない。という場合も多く漢方の併用をお勧めします。
 (ハ)検査で原因がわからない場合
   → 違った見方をしてみましょう。漢方薬の出番です。
     (前から見てどんな形かわからなくても、横から見ればわかる事もありますよね、それと同じです。)